地下鉄「名古屋駅」1番出口を出て右隣のビル。 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅2-45-10川島ビル4階
名駅歯科の目指す入れ歯作り
  • 代表症例1

    上下全体に見た目、咬むことが崩壊して困った患者さん

  • 代表症例2

    古くて大きな義歯を快適な義歯にした患者さんの症例

  • 代表症例3

    一番奥の2,3本の歯がなくて調子が悪い患者さんの症例

  • 代表症例4

    バネの金属が見えない義歯(審美義歯)を入れたい患者さんの症例

  • 代表症例5

    悪い歯を抜いたらすぐに義歯を入れないと困る患者さんの症例

  • 代表症例6

    根を利用して磁石義歯をいれたい患者さんの症例

  • 代表症例7

    総義歯を入れたい人の症例

各入れ歯の説明
入れ歯の代表症例6

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代表症例6-2 Oさんの症例(58歳 女性)

上の入れ歯のセラミックがかぶった犬歯にバネがかかっていたが、この冠が破れバネの引っかかりがなくなり、入れ歯が外れてきて困った患者さんのケース

治療

このようなケースでは平成6年に磁石が認可を受けるまではバネのかかっていた歯に再びセラミックス冠をかぶせ、この歯にバネをかけて入れ歯が外れないようにするのが一般的でした。(バネをかけないアタッチメントもありましたが磁石のように調子がよいというわけにはいきませんでした)磁石が出現してからは冠の外れた歯根に磁石が吸着する金属を取り付け咬むとピッタリ吸着し入れ歯がはずれないという治療法が普及しました。認可以来平成22年現在で磁石は150万本以上使われているそうです。このため現在では歯根がしっかりしていれば金属のバネなしの入れ歯がかなり出来るようになりました。

磁石の具体的な取り付け方法は

・歯根に磁石を吸着させる金属の型をとり、この金属ができたら取り付ける。

・この金属に磁石をおいてバネのところに人口歯をとりつけた入れ歯の内側の歯根にあたるところに磁石を置いて100秒ほどで取り付ける。

ということになります。

平成6年より磁石(マグネット)を入れ歯に取り付ける多くのマグネットデンチャーをつくってきた経験からの名駅歯科の見解

磁石入れ歯(マグネットデンチャー)の適応症は、ある程度しっかりした(歯根の周りに骨があることが必要です)歯根がある場合です。

症例6-1のようにバネのかかっていた横揺れするような神経のある歯が数本残っていて長い間に飛び出たようになってきた場合には、神経をとって歯根だけにして磁石の装置を取り付けることは審美的にも入れ歯の安定の為にも歯を長持ちさせるためにも、総合的に非常に有効な治療法で多くの上下全体的な入れ歯治療で今では必要な装置ではないかと思います。

ですから入れ歯をつくる時に冠や差し歯が脱離して歯根が残ってる場合や、たまたまアゴに歯根が使われず残っている場合はある程度しっかりしていれば本当に宝のような歯です。例えば入れ歯を入れているような場合、良い歯根が1本でもあればその入れ歯の咬み具合、吸着具合は格段に良くなり入れ歯の悩みも大幅に減ります。(2本、3本、4本とあればすばらしい)更に根があれば、入れ歯で咬んだときに、この根の周りにあるセンサーが働き自分の歯で咬んだ感覚を感じるのです。又、歯根があればその根の周りの骨も膨らんでいて顔の頬にも影響します。この様な例を多く体験しているので私どもは1本の歯でも実に貴重な歯だと思っています。

数本の歯しか残っていない歯にバネがかかっておりバネがはずれやすい場合このようなケースでも磁石に替え、入れ歯の咬み合わせを調整すれば歯には横揺れの力がかからず長持ちするし非常に咬み応えが良くなり且つ入れ歯も安定します。

何より私がすごいと思うのはバネがかかっていた歯が動揺していた場合磁石に換えると多くのケースで(ほとんどといってもよい)今までバネで動いていた歯の動揺が減るか、動揺がなくなります。 歯科治療の中でもこの様な現象が起こる装置は長い経験の中でも、コーヌス義歯か磁石義歯しかないと思います。

但しこの様な結果が出るためには単に磁石を簡単に取り付けただけでは決して実現しません。

①数十ミクロンの義歯全体の咬み合わせの調整をまず行い、

②それから最終的に正確に接着剤が硬化してしまわないうちに100秒以内に入れ歯に磁石を正確な位置に接着しなければいけません。暗く狭い、接着の妨げになる唾液の多い口腔内でミクロン単位の息の呑むような治療を行なわなければなりません。しっかりと時間を確保し治療にあたることが大前提で忙しい中で慌ててする治療ではありません。慎重のうえに慎重に行われてはじめて術前と同じ広さの入れ歯で同じ力が加わっても徐々に磁石の根の動揺がなくなってしまう現象が起きることになるのです。

磁石の登場で奥の2本の大臼歯とか、4本に金属冠などがかぶっていた場合に長年のムシ歯などで歯冠部がとれ歯根だけが残っている。この歯根が冠をかぶせて咬むほどしっかりしていない。その歯冠とかブリッジで咬むより、弱い力の咬む力のかかる入れ歯を入れこのような磁石式の入れ歯にすると、バネを前歯の方にかけなくても済んだり、かけるとしても1本だけにすることができ審美的にも咬む点においても調子のいい小さな入れ歯が出来ます。

このような小さい入れ歯は磁石がない時代には考えられないものでした。


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