■磁石義歯はある程度の骨で支えられている歯根の存在が必要です。外科処置は必要ありません。
■磁石が吸着するポストつきの金属を根に装着し入れ歯のその根の部分に磁石を取り付けます。そして入れ歯がぴったりと吸着します。
■ただし、磁石を取り付ければ入れ歯の吸着がよくなるというよりは入れ歯全体の咬み合わせが精密に調整された前提のうえに磁石の接着が加わり入れ歯全体の吸着が良くなります。入れ歯の咬み合わせがしっかりしていないと磁石の効果は出ません。
■狭い限られた範囲の中に磁石は取り付けられているので時として周りにヒビが入ったり磁石がはずれることがあるので磁石義歯を洗うときには磁石がついていることを確認しながら洗います。 磁石がはずれた時は、まず相手の金属に磁石がくっついています。早めに歯科医師に連絡して磁石を入れ歯につけてもらいます。
■通常のバネつきの入れ歯を使っている時、バネのかかった冠の歯冠部がムシ歯などで脱離した場合、バネのかかっていた部分に人工歯を足して修理しその部分に磁石を取り付ければバネも見えなくなり、歯を横揺れさせない磁石で快適な感覚で咬め、根もより確実に長持ちすると思います。
■大きな入れ歯では根が1本でもあれば磁石の吸着がよくなるし、小さな入れ歯なら一つずつでも磁石がつけば入れ歯もバネが少なくなり、更により小さな入れ歯ですみます。とにかく磁石義歯は従来のバネだけの義歯に比べ咬むことや、見た目や小さめな入れ歯にできるという点で大変助かる入れ歯です。